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ヒヤッとする「転倒」

高齢者の日常生活の中で、最も起こりやすい事故であるといわれている「転倒」。
「転倒してしまって、大変・・・」、「最近よくふらついて転んでしまう・・・」など。
高齢者ご自身や、そのご家族からも、ご相談いただくことがあります。

どうして、高齢者が「転倒」するのは危険なのでしょうか?
また、どんな場所で起こりやすいのでしょうか?
どうしたら予防できるのでしょうか?


「転倒」について、4つのポイントでご説明したいと思います。

  • 1.高齢者の転倒は危険
  • 2.高齢者の転倒の要因
  • 3.転倒しやすい場所
  • 4.転倒を予防するには?

1.高齢者の転倒は危険

厚生労働省老健局の調査によると、高齢者で介護が必要になった原因の第4位は「転倒による骨折」です。
高齢者になると、転倒はケガだけでは済まないことが分かります。
転倒が原因で介護が必要な状態になることもあります。
たとえ骨折の症状が軽くても、若いときに比べると回復に時間がかかります。
さらに、転倒による不安や恐怖により何事にも意欲がわかず、気力がなくなり、活動量が低下し、その結果、転倒リスクの増加を招くという悪循環につながってしまう可能性があります。
転倒の危険性を高齢者の方ご本人はもちろん、ご家族や周囲の人も含めて認識し、転倒予防の対策をとることがおすすめです。

〈データ参照サイト政府広報オンライン〉
https://gov-online.go.jp/useful/article/202106/2.html

2.高齢者の転倒の要因

高齢者が転倒しやすい要因は、主に4つあげられます

①加齢による身体機能の低下

加齢に伴い身体機能が徐々に低下し、筋力、バランス能力、瞬発力、持久力、柔軟性が衰え、とっさの反射的防御動作が、すばやく力強く行えなくなります。
また、自分自身の予測する動作と実際の動作に差があることで転倒を引き起こすこともあります。

②病気や薬の影響

年を重ねると、いくつもの病気を抱え、何種類も薬を服用している人も少なくありません。
薬の作用・副作用によって、立ちくらみやふらつく症状が出るなどして転倒しやすい状態になっている場合があります。定期的に薬の種類と量を、主治医と薬剤師に相談しましょう。

③運動不足

動く意欲をなくしたりして自宅で閉じこもりがちになると、日常的な身体活動が減少して、運動機能や感覚機能が弱まり、その結果、転倒のリスクが高まります。
転倒を防ぐには、日頃から可能な限り体を動かし、身体機能の維持に努めましょう。

④生活環境

住み慣れた自宅であっても、わずかな段差や床に置かれた物につまづいたり、濡れた床で滑ったりと転倒する危険性は多く潜んでいます。
高齢者のいる家庭では、自宅の環境について、転倒防止という観点から「足元の安全」をもう一度考えてみることをお勧めします。
大がかりな工事をしなくても、片付ける・整理する・模様替えを試みる、などわずかな工夫で高齢者の転倒は予防できるものです。

3.転倒しやすい場所

内閣府がまとめた「高齢社会白書」によると、高齢者が日常生活で転倒してケガにつながっている具体的な場所は次のとおりです。
以下の順で多く発生しています。

  • ①居間・リビング
  • ②玄関・勝手口
  • ③階段
  • ④寝室
  • ⑤廊下
  • ⑥浴室
  • ⑦台所
  • ⑧ベランダ
  • ⑨トイレ

実は「自宅の室内」が危ない !!

転倒する事故というと、私たちは散歩など外出をしている「屋外」で起こると想像しがちです。
ところが、 高齢者が日常生活の中で、もっともケガをしやすい場所は、意外にも「自宅」です。暮らし慣れた自宅の室内、廊下、玄関などに危険な場所があるかもしれません。
そのことを、ご本人だけでなく、ご家族、周囲の人が認識しておくことが大切です。
居間・リビングは、全体の約45%をしめるほど、転倒の多い場所であることが報告されています。
階段、廊下、浴室、トイレなど、滑りやすい・つまずきやすい環境とは異なり、自宅の居間やリビングは、大きな段差や障害物はなく、また体を動かしたり移動させたりする機会も少ないうえに、普段から落ち着いてくつろげる場所であるはずですが、それでも油断はできないものです。
今までは気にならなかった小さな段差につまずいて転倒するケースが生じているようです。

4.転倒を予防するには?

では、「転倒」を予防する方法として、どんなことが考えられるでしょう。
順番に対策をみていきましょう。

予防1 : 場所ごとに転倒の原因となるものを減らす

①居間

  • コードの配線は歩く動線を避け、壁を這わせるか、部屋の奥にまとめる

  • 引っ掛かりやすいカーペットやこたつ布団は使用しない

  • めくれやすいカーペットの下には滑り止めを敷く

  • 床に物を置かない

  • 1~2cmの段差はつまずきやすいので、スロープをつけるか、手すりをつける

    ※介護保険制度を使った対応策があります。
    介護保険福祉用具貸与/レンタル
    (段差解消用スロープ)


    八神製作所 福祉用具レンタル 販売電子カタログ2024-2025

②玄関

  • 手すりをつける

    ※介護保険制度を使った対応策があります
    介護保険住宅改修工事
    (スロープ取付工事、手すり取付)

  • 上がりかまちが高い場合は踏み台を置く

    ※介護保険制度を使った対応策があります
    介護保険住宅改修工事(ステップ台設置)

    ※介護保険制度を使った対応策があります。
    (地域により介護保険非対応)
    介護保険福祉用具貸与/レンタル
    (ステップ台付き手すり)


    八神製作所 福祉用具レンタル 販売電子カタログ2024-2025 (yagami.co.jp)

  • 玄関マットの下には滑り止めを敷く

  • 靴の着脱のために椅子を置く

③廊下・階段

  • 手すりをつける

    ※介護保険制度を使った対応策があります
    介護保険福祉用具貸与/レンタル
    (置き型手すり)

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  • 床に物を置かない

  • 転倒の原因になる滑りやすい靴下やスリッパは使用しない

  • 足元がよく見えるよう照明を明るくする

  • 階段にすべり止めをつける

④寝室

  • ベッドを壁に面するように配置し片方からの転落リスクをなくす

  • ベッドサイドレールと呼ばれる柵を利用する(ベッドサイドレールを使用する際には、柵やベッドとのすき間に首や体の一部が挟まらないように注意してください )

  • 万が一、転落しても衝撃が緩和できるよう低床のベッドに変更する

  • ※介護保険制度を使った対応策があります
    介護保険福祉用具貸与/レンタル
    (特殊寝台 電動ベッド低床タイプ、サイドレール)

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⑤浴室・洗面所

  • 椅子に座って着替える

  • 浴室の入口の段差が高い場合は、すのこで段差を小さくする

  • 浴槽が埋め込まれて深くなっている場合は、浴槽台やすのこで洗い場と高さを合わせる

  • 手すりをつける

    ※介護保険制度を使った対応策があります。
    介護保険住宅改修工事
    (手すり取付)

    ※介護保険制度を使った対応策があります
    介護保険特定福祉用具購入
    (浴室すのこ、浴槽台、手すり設置)

  • すべりにくい床材に変更するか、すべり止めマットを敷く
    ※すべり止めマットに関しては介護保険適用ではありません

予防2 : 高齢者の心身の状態を把握する

高齢者の多くは、体力や筋力が低下しています。
さらに持病を抱えていることもあります。
健康状態や服用している薬、また日々の行動なども細かく把握しておくことで、転倒を予防できる可能性があります。
現在の体調、病状、心の状態などをしっかりと把握しておくことが非常に重要です。
その上で、できるサポートをしていきましょう。

予防3 : 転倒予防の運動をする

体力をつけ、身体機能を維持する運動をしていきましょう。
転倒しないためには、下記の2点を強化できる運動を、習慣的に行うことが効果的です。

  • 身体のバランスを保つ

  • 立ったり座ったりする筋力を維持する

この2点を強化できる運動を、習慣的に行うことが効果的です。
具体的には、下肢の筋力や体幹の強化です。
運動のポイントを以下にあげていきます。

①自分の体重がかかる動作(立位で行う)

※座位での運動や足漕ぎ運動、ストレッチ運動だけでは足りません

②水平方向のできるだけすばやい動作

速く歩く、ボール運動、リズム運動

③垂直方向への振幅の大きい動作

階段昇降、イスや床からの立ち上がり、太極拳

ただ、無理をしてケガをしては元も子もありません。絶対に無理のない範囲で行いましょう。
継続できるように楽しく気軽にできる運動がよいでしょう。

高齢者の転倒は、大ケガにつながりやすく、入院、寝たきりという状態になってしまう危険性があります。
転倒予防のために、高齢者の方は日頃から身体を動かして健康を維持し、周囲の方は、高齢者の心身の状態と生活環境をしっかり把握することが大切です。

ヤガミホームヘルスセンターe.よりそうだんでは、転倒防止のための様々な介護用品、福祉用具に関するご相談を承ります。スタッフ一同お待ちいたしております。


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